ビジネス会話としての雑談

 

ここまでどちらかと言うと、プライベートでの雑談について主にお話してきましたが、ビジネスシーンにおいても、ちょっとした会話のテクニックが、職場での関係を円滑にしてくれます。

 

特に、言い出しにくい話(用件)を切り出すときなどは、大きなポイントになります。もともと言いにくい話をするときというのは、緊張しますし、嫌なものです。仕事のミスを上司に報告しなければならないようなことだと、更に動揺も大きく、ストレスになって、「イヤだな、言いにくいな。」といった雰囲気が最初から態度に出てしまいます。こうなると、相手に警戒心を与えることになり、本題を切り出す前から嫌な雰囲気と緊張感が一気に高まってしまいます。

 

「大事は話があるのですが」、「ちょっとよろしいでしょうか?」などは相手が身構えやすい話し方です。これだと本題に入る前に「何かまずい話か?」と感づかれてしまいます。「ちょっと相談したいことがあるのですけど」程度が無難でお勧めです。

 

しかし「あのう。。」はつけてはいけません。「あのう、ちょっと報告したいことがあるのですけど」となれば、雰囲気がいっぺんに変わってしまいます。逆に部下にちょっと注意などをする時は、「あっ、そういえば」のように、ちょっと気がついたというような感じにする方がいいようです。

 

これらはプライベートでの雑談とはちょっと趣旨が異なりますが、どんな用件であれ、上手い話の切り出し方ができるということは、普段の意思疎通においてもかなり役立つことになります。

 

休憩時間に、気軽に雑談をするのにも、こうした会話のテクニックは必要で、職場の意思疎通を円滑にするためにも、マスターしたいものです。